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<<   作成日時 : 2009/07/19 23:29   >>

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 皆さん、今、「自給率、自給率」といって政府が「食料自給率」を上げようと大騒ぎしていますが、自給率より前に大切なのは「自給力」です。私たちが毎日食べるものを作ってくれる人たちの力です。

 「世界がもし100人の村だったら」という本(※)をご存じでしょう。あの「世界」を「日本」に置き換えて「日本がもし100人の村だったら」ということを考えてみましょう。

 お百姓さんと漁師さんの数は100人のうち何人ぐらいでしょうか? 今、日本のお百姓さんはおよそ299万人、漁師さんはおよそ20万人です。合わせて319万人ですね。そうしますと、日本の人口はおよそ1億2771万人ですから、村の食べ物100人分を作っているのは大体2・5人しかいないという勘定になります。

 しかも、お百姓さんの場合は70歳以上がおよそ47%、60歳以上ではおよそ70%なんです。今、日本は、ごくわずかなお年寄りに食べ物を作ってもらっている、大変おかしな、情けない村になっているんです。これを早く何とかしないと、「自給率、自給率」といくら叫んでいても根本的な解決はできません。

 皆さん、あのトヨタをはじめ、自動車業界が大変なことになっていますね。よくご承知のように、戦後、自動車産業の急成長を支えたのは、皆さん長野県民を含む農村の人たちです。多くの人材を都会へ送り込み、農産物輸入を認める代わりに自動車の輸出をアメリカに呑ませてきましたね。

 農村の人たちは賢くて控えめですから、「農業は過保護だ」という財界の的外れな批判にもじっと口をつぐんで仕事に励んできました。農業の現場を知らない評論家や学者からは「補助金漬けの農業」などと言われてもきましたが、補助金で潤ったのは農家の人たちではないことを、分かる人はちゃんと見てきました。

 そうです、日本村はこれから全く逆の方向に進まないといけません。パソコンで株価の上がり下がりに一喜一憂する偽りの世界、市場至上主義の社会には別れを告げましょう。家族や地域で支え合ってささやかに米や野菜を作る暮らしをずっと続けられるような農業政策に、皆さんと一緒に変えていきましょう。

 まず、減反という名前の生産調整をやめましょう。お百姓さんたちが喜んでお米を作り続けられる、という当たり前の仕組みにする必要があります。減反をやめるとお米の値段は下がるという心配がありますが、それを防ぐには、ヨーロッパのように国がきちんと価格保障することです。国民の主食を守るのに税金を使うのは当然ではありませんか。その代わりに、農業以外の人たちが潤ってきた無駄な補助金制度はやめるのです。

 「作り放題にすると余り過ぎる」と心配する向きもあります。これに対する答えは簡単で、二つあります。
まず、凶作になった時のための備蓄を大幅に増やすのです。国は毎年6月に100万dほどを備蓄していますが、その年の生産量に合わせて増やします。そのために、お米の劣化を遅らせる最新型倉庫を全国数カ所に確保します。

次に食糧援助の大幅拡大です。毎年、古くなった備蓄米など百数十億円分の国際援助をしてはいるんですが、日本はほかにおかしなことをしていて、国内ではほとんど採れない油を買ってインド洋でほかの国の軍隊に提供していますよね。世界の飢餓人口は9億数千万人という時代です。そんなことはただちにやめて、おいしいお米を、最先端の農業技術と一緒に貧しい国の人たちへもっともっと提供するべきなのです。戦争や紛争の大きな原因は食糧ですから、これこそ人道的・平和的な国際貢献でしょう。

 皆さん、日本のお米は大変おいしいけれども高い、と言われていますね。ほんとにそうでしょうか?
 ご飯茶わん1杯、およそ3000粒のお米は稲3株分で、35円ぐらいです。コンビニで買う500ccペットボトルの水やお茶は100円から150円しますよね。どうですか? お米は全然高くないですよね。
しかも、1俵60キロのお米を売って、農家の人たちの手元に2万円だったとしましょう。その場合、4お茶わん1杯分では20円も残らないんです。農機具のローンや人件費を差し引くと1俵で1000円前後、お茶わん1杯では1円ほどになるそうです。

 お百姓さんたちが日々の仕事をしているだけで、災害防止、景観や環境の保全などなど私たちの生活や国土にとってたくさんの良いことにつながっています。お役所言葉では「農業の多面的機能」といいます。同じことを工業的な手法でやったら何十兆円にもなると言われています。その分も農家の方たちにお返しする制度を作りましょう。

 そうやって、気持ち良く働けるように農業の仕組みを変えていきながら、食べ物を作る人を育て増やさないといけません。といっても、こないだまで自動車工場で働いていた若い人が今日から米を作るといってもできませんよね。

 農業高校や農業大学校の先生方に頑張ってもらうのはもちろんですが、昭和1ケタ生まれのお百姓さんたちがお元気で田んぼや畑へ出ているうちに、食べ物を作る技を少しでも若い人たちに伝えてもらわねばなりません。農業の現場で実習する仕組みを官民一体で作り上げる必要があります。国は、農林水省だけではなく、環境省や経済産業省の予算を使ってでも後継者育成を急がねばなりません。

 それに加えて、私たち自身の生活自衛です。お百姓さん以外の人たちは、家庭菜園、ベランダ栽培や市民農園、何でもいいんです、自分たちが食べるものの何分の一でもいいから自分で作ることを始めましょう。「昔からやってるよ」という人は、周りの方を導いてあげて下さい。荒れ果てて使われていない農地などを上手に運用して、そういった人たちに適正料金で貸し出す制度を自治体や国はもっと拡大することが求められています。

 農業についてはもっともっと言いたいことはありますが、今日はこれぐらいにしておきます。皆さんのご意見をお聞きしして、私の政策を磨いていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

※ダグラス・ラミス著、池田香代子訳、2001年・マガジンハウス社刊

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